Ma boîte à bijoux 日々のビジュー

パリでの日々、思ったこと

Moi, une capricieuse

気まぐれな人に似合う食べ物とは。

 

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今年もまた巡ってきました、苺の季節。

いびつで巨大なオバケ苺も好きだけれど、苺は小粒で真っ赤な方が甘くて美味しい。種類の違う初苺を試したら、やっぱり一番小さいのが一等賞だった。

行きつけのオーガニックショップで、いつも見るドレッドヘアーの背の高い店員のお兄さんに、この苺の種類はなんですか?と聞くと、それは Capriss (カプリス) という品種です、カプリシューズ (capricieuse 気まぐれ) な女性が好む苺です とニヤリとして答えるので、カプリシューズな私にピッタリです と言い返し、笑い合った。

その横の棚にミントが鉢ごと売られていたので、苺と合わせようと一鉢買い物カゴに入れ、ついでにセージは無いのかと同じお兄さんに尋ねると、セージはカプリシューズなので置いていません と返ってきて、また笑った。

 

今日は家の仕事が山と溜まっている。いつもの掃除、洗濯、料理に加えて、古着と古本と書類の整理。1ヶ月間お預けになっていた、その他諸々の雑事もたんまり。

しかし、なんと言っても私は気まぐれなのだ。その上、気まぐれな苺まで買ってしまったのだ。それに、考えてみたらまだプチ・デジュネ (朝ごはん) だって取っていない。買い物から帰って袋を下ろし、予定通りすぐに掃除に取り掛かる代わりに、まずはこの苺を頂くとしよう。そうしたら、ますますカプリシューズになってしまうかな?今日のうちに全て食べてしまえば、明日はカプリシューズにならずに済むかな?カプリシューズな苺が一番甘くて美味しいという事は、気まぐれも美徳のひとつであるに違いない。