Ma boîte à bijoux 日々のビジュー

パリでの日々、思ったこと

Entries from 2019-10-01 to 1 month

La science

見上げると、うっとりするような優美な天井。 視線を落とすと、ここは子供達で賑わう科学博物館。 Le palais de la découverte. 何に触発されたのか、唐突に、学校で稲妻についての発表をしたい とのたまう息子と、その友達5人を連れて、大所帯で館内を巡る…

Genmaï

今日のお昼ご飯は、名付けて しあわせご飯。 3日かけて発芽させた黒玄米を、分厚い土鍋でふつふつ炊き、それをさらに3日寝かせて軽く発酵させた 寝かせ玄米ご飯 だから。 ふっくらとして、もっちりとして、ほのかに立ち上る湯気が香ばしい。 そこに、日本か…

liquidambar

いつも通る道のリキダンバーの葉が、今年も紅く染まり始めた。 その落ち葉は、レオレオニーの絵本の切り絵のお星様みたい。 まっくろくろすけにそっくりなイガイガの実が、クリスマスツリーの飾りのように吊り下がる茶目っ気のある木。 和名はなんというのだ…

Coffee shop

天気の良い土曜の朝。 ベルサイユの街に用事があって出かけ(低層の建物の並ぶチャーミングな街だ)、待ち時間があったので、偶然目に入った coffee shop (カフェではなくて)の看板を掲げた店に入る。私はマッチャラテ(最近よくカフェで見かけるようになった)…

Maman

母のことを話そう。 たくさん本を読んでくれた。 八重洲ブックセンターは私達のお気に入りのお出掛け場所で、母は幼い頃から私の良き水先案内人だった。 センダックも古田足日も、イソップ物語もギリシャ神話も、一緒に寝転がって母が読み聞かせてくれた。 …

Time is Time was Time is not

気が付くと、「時間がない」をよく繰り返していた私。 でも本当のところは、 時間なんて人間の作り出したもの。 だから、振り回さるのではなく、もっと自在に伸ばしたり縮めたり、自分でデザインできるはず。 時間は作るもの。 そうね。 そうかもしれないね。

Vous connaissez Shimazaki ?

また買ってしまった。3冊も。 それを携えて行きつけのカフェに落ち着き、待ち合わせの時間まで1時間あるので、ドゥブルエスプレッソを頼む。 昨日、ようやく本棚の整理をして、もうしばらくは買うまいと誓ったのに。 いきさつはこうだ。 以前から気になって…

réflexion sur les couverts

フォークとナイフに関する考察 いつか、インテリアの店で食器を物色していた折に、一緒にいたジゼルに聞かれた事がある。 「あなた達はまだ箸を使っているの?」 「まだ」という表現に苦笑した。 フランス人の彼女にとって、箸は「不便な道具」ということら…

Croissant

先日はカフェで真っ直ぐに身体をの伸ばしているクロワッサンを頂いたけれど、今日は腕組みしているクロワッサンを見かけた。 身体の前で手と手を合わせて、まぁ、お行儀の良いこと。

Cher Monsieur Proust

浸して食べる というのは、フランス人好みの食べ方の1つと言えよう。 フランス語では、tromper (トロンぺ/浸す)、あるいは mouiller (ムイエ/濡らす、湿らせる)という言葉を使う。 フォークもナイフもスプーンも使わず、つまみ食い や 食べ歩き と同じカテ…

Souvenir de Canterbury

この夏に訪れたカンタベリーから連れ帰ったベゴニア。 ヴァカンスが明けてからも、細い鎖にぶら下がった耳飾りのような真紅の花を常に咲かせて目を楽しませてくれる。 四方に伸ばした腕の先には、次の蕾が待機していて頼もしい。 ベゴニアは、記憶によると乾…