Ma boîte à bijoux 日々のビジュー

パリでの日々、思ったこと

Entries from 2020-02-01 to 1 month

La vie est belle

車窓から見た雨上がりの日の光。 ハッとするほど綺麗だった。 Pour que la vie soit belle, il suffit d'avoir un brin de soleil après la pluie. いつだったか、アウシュヴィッツから奇跡の生還を果たしたユダヤ人の男性が、かの地で見た夕陽の美しさに心…

L’union fait la force

我が家にいつもの仲良し3人組が集まった。 メンバーは、歩いて3分の所に住むキャロリーヌと、私の数少ない同郷人の友、ユキさん。この顔合わせでよく集まるようになってから、かれこれ7年経つけれど、三人三様のバランスが絶妙で、一緒にいてお互いにすこぶ…

Jeudi, Judy

木曜 (jeudi)に観た映画 Judy の覚え書き オズの魔法使いでドロシー役を演じた伝説の歌手、Judy Garland の物語。名声を手にしておきながら、薄幸の人であったようだ。 凡人の私などは思う。不幸せなスターが多いのはどうしてだろう?人が幸せに生きるには、…

D’après moi, une ville idéale

私にとって理想的の街とは、どんな街だろうと考えてみた。 大きい街であれ、小さな町であれ、その条件は、 セレクションが私の好みに合う本屋と、長居のできる居心地のよいカフェと、優雅な劇場があること。それらが歩いて通える距離にあれば、なお素敵だ。 …

En attendant la séance d’un film

シネマの上映時間までカフェで待つ。 エスプレッソを頼み、バッグに忍ばせてきたマリーアントワネットの本を出して読む。 モンパルナスの老舗カフェ、セレクトのエスプレッソを、本を片手にひと口。何気なく口に含んでハッとする。他所で飲むエスプレッソよ…

La forêt de livres

私の辞書によると、本屋とは、 一度足を踏み入れるとなかなか出られない不思議の森。好きな場所。 それは、母に連れられて八重洲ブックセンターに行くのがそれはそれは楽しみだった子供のころから、今もずっと変わらない。時が経っても、場所が変わっても。 …

Tokyo à Paris

さて、ここはどこでしょう? 答えは、パリの真ん中。サンジェルマン寺院の近く。パリの中でも、最もパリらしいカルチエの一つだ。 ちょうど昼時に用事で近くを通りかかったので、開店して間もない話題のラーメン屋に入ってみた次第だ。日本に行ったことがな…

L’expo Huysmans

土曜日。息子はパパに任せ、ひとりでオルセー美術館へ。 お目当ては、19世紀の美術評論家、ユイスマンに焦点を当てた展覧会。ゆっくり半日かけて堪能した。 目に映ったものを、豊かな言葉にして紡ぎ出す才ある人。著書に、まだ読んでいないけれど、澁澤龍彦…

À la fin des vacances

2020年2月20日。2週間の冬のヴァカンスがもうすぐ終わろうとしている。 書くまでのことではないと重々承知の上で、今日は少しくだらない愚痴をこぼさせてもらおう。 毎日のように、息子やその友達を連れて彼らが喜ぶ場所に連れて行き、本人はやる気ゼロの宿…

Les points de suspension...

理由はともかく、今朝、息子をオステオパシーの先生 (骨格を見るマッサージ師のようなもの)のところに連れて行った。 約束の9時15分。ちょうど時間通りにキャビネ(診察所)のあるアパルトマンの足元に到着したところで、携帯にsmsが入った。 すみません、15分…

L’heure de quarte pattes

久々に早起き。 生まれたての新しい1日。よく晴れている。 冬のパリは朝も9時ごろまで暗いのだけれど、2月も真ん中に差し掛かって、8時にもなるとすでに少し明るい。 パジャマのままソファーに身を沈め、まだエンジンのかからない頭で昨晩の夢のことなどを…

Comédie & baby-foot

子供達は引き続き冬休み。 今日は、息子とその友達を連れてモリエールの "Le malade imaginaire"「病は気から」を観に行く予定だった。 ところが、コメディアン(役者)の体調不良で、前日に上演キャンセルの知らせが来た。( それはもしかしたら une maladie i…

St-Valentin

バレンタインデーのパリの街を彩るミモザ。 春はもうすぐそこまで来ているよ、と。

Ciara

嵐の日曜日。 今週からパリの子供達は2週間のヴァカンス。それなのに外は突風が吹き荒れている。体の軽い息子なんて、外に出た途端に吹き飛ばされてしまいそう。我が家のテラスの赤いテーブルもランタンも易々となぎ倒されてしまった。嵐の名前はキアラ(Ciar…

Précurseur de mille fleurs

京都から知人が来仏し、梅のほころぶパリにて茶懐石の会に足を運んだ。 心を込めて作られた繊細で美しいご馳走を、時間をかけて、愛しみながら、一口ずつ静かに戴く。 桜色の着物姿の女性が配膳する四角い漆塗りの御膳と、そこに載った雅やかな器。どれを取…

Bleu éclectique

L'exposition d'El Greco エル・グレコ。 スペインの画家だとばかり思っていたら、クレタ島の生まれだった。 青白い細面に、どこからとなく差す電撃的な光。まるで落雷間近な空。ドラマチックに沈んだブルー。赤ではない赤は、フランボワーズを煮詰めたよう…

Alaïa

Azzedine Alaïa という、チュニジア出身のクチュリエの展覧会に足を運んだ。 友人マリンの提案で、仲良し4人で揃って出かけた。 展覧会の感想を一言でまとめると、立体的なフォルムがどれも非常に美しかった。アイディアに富む凝ったカッティングで、布とい…

Le coup de cœur d’elle

人にこんな本を勧められた。 「女性のための戦(いくさ)術」とでも訳せましょうか。 孫子の「兵法」は以前から気になっていたけれど、まだ読んでいない。その兵法からヒントを得て、女性のために書かれた本らしい。 勧めてくれたのは、息子の新しい友達のママ…

Cadeau d’anniv inattendu

同じアパルトマンに住む友人イザ、ことイザベルが、「開けてみて」と金色の小箱を手渡してくれた。 開けてみると、中には可愛らしいイヤリングが入っていた。手作りだ。 「遅ればせながら、ささやかな誕生日プレゼント。気に入ってもらえるといいけれど」 Ma…