Ma boîte à bijoux 日々のビジュー

パリでの日々、思ったこと

Entries from 2021-11-01 to 1 month

Plaisir d’hiver

朝の読書 ひょんな方法で読書の時間を見つけた。 週末の朝、いつもは温かいベッドでぐずっているところを、少し早起きしてみた。いつもであれば、起きるや否や台所に直行して、そのまま就業となるのだけれど、今朝は息子の朝食を用意してカウンターに並べた…

Cristallisation

自分への応援歌 ひとつ、夢を見た。 その後しばらく忘れていたら、不意に向こうから再び現れて、また夢見た。結晶化できるかなと思って心が高鳴ったけれど、触れられそうになったところで、それは再び遠ざかって潰えた。 きっとそういうものさ。 悲しんでい…

Galette orientale de Sonia

ソニアのガレット 先日のこと。 ガレットを焼くからお茶においでと誘われ、二つ返事で飛んで行った。 ガレットにもいろいろあるけれど、ソニアのそれは、スムールという粒の大きい小麦粉を練って作る、パンに似た「素朴なガレット」だと言う。昔童話で読んだ…

Anniversaire Chou-Fleur

カリフラワーのはなし 今朝、目を覚ますと、濃い霧に覆われた街が眠たげに霞んでいた。パリの霧は珍しい。 吐く息が白い季節になると、うちにも暖炉があったらいいのになぁと思う。 近所に住む義理の姉、アンの家には、ガラスの扉の付いた小さな暖炉がある。…

Une pièce, une pensée

よく晴れた月曜日。 秋休みが明けた今朝、息子は久々に学校に行った。 快晴の空とは裏腹に、月曜の朝、ことに新学期の月曜の朝の彼は憂鬱な面持ちだ。 息子に限らず、この週末に会ったソエルもジャッドも、マリーもエミリーも、みんな一様にして学校再開を嘆…

Parfum dans Le parfum

秋という季節に似合うもの、なぁんだ それは、香水。 木々は淋しく葉を落とし、緑萌え花薫る季節が遠のくと、最後は残された想像力の出番となる。香水は想像の花園への招待状だ。空気は冷たく、湿り気もなく、秋は香りの輪郭を捉え愉しむのにおあつらえ向き…

Voyage olfactif avec les enfants

子供たちの秋休みも終盤。 友人ソニアと、子供たちを連れて昼下がりのパリをそぞろ歩く。 オペラ座に近い19世紀のパッサージュを潜り、その中に並ぶショーウィンドウを眺め、それから、今回のお目当ての一つであるスパイスの店に入る。 大航海時代の香辛料へ…