Ma boîte à bijoux 日々のビジュー

パリでの日々、思ったこと

Entries from 2020-09-01 to 1 month

Le Jour

タガが外れた日のこと 明るく気持ちの良い昼間、家で1人で過ごしていた。 ふと、客間でバサリと大きな音がしたので行ってみると、立てかけてあった本が床に落ちていた。拾おうとしていると、今度は何やら台所で派手な音がする。鍋の蓋が落ちてコマのようにワ…

Saison violette

外は長雨。今度こそ、すっかり秋。 家に帰って買い物籠を降ろし、中から野菜くだものを取り出して、表の長雨よろしく流しでみんな洗ってしまう。 いちじく、黒ぶどう、茄子。紫の季節。 この深い色は、夏の間お日様をいっぱい浴びた証拠なのだ。太陽の光は、…

28 jours avec Papa ?

世の中に心配な事はたくさんあれど、それでもきっと人間社会はいい方向に向かっているのだと思う。 昨晩、食器を洗いながらラジオを聞いていたら、フランスの congé paternité (コンジェ・パテルニテ / 父親の産休) が28日間に伸びるというニュースが耳に入…

A la manière de Chagall

息子の新学期は私もつられて何かと忙しい。 大した事は何もしていないのだけれど、細々としたことに気を取られているうちに時間が過ぎて、9月と言うのはいつも、あって無いようなジャムサンドウィッチの中身みたいな月だ。差し抜きならない要の月だけれど、…

Arrivé de deux Bourraches

久し振りに雨が降り、 バルコニーにはボリジが咲いた。 ふたり静かに。 心嬉し。

Qui a enlevé ma fleur ?

カボチャの花 後日談 我が家に一輪だけ咲いたカボチャの花。昨日バルコニーに出てみるとそれが見当たらない。 萎れて葉陰に隠れてしまったかな? 葉っぱの下を覗いてみても見付からない。 影も形もない。 黄色の「き」の字もない。 あれはまぼろしだったのか…

Les écumes du jour

過ぎたばかりの日曜の昼のこと。 クラムボンは笑ったよ 夫が台所で、大きな鍋に二匹の蟹を茹でている。Tourteau (トゥート) という名前の大き過ぎず小さ過ぎずの蟹で、辞書によると、日本語ではイチョウガニと呼ぶらしい。二匹は頭と頭を付き合わせ、鍋の底…

Fleur de citrouille

お寺の和尚さんではありませんが、カボチャの種を播きました。 確か6月あたりのことでした。 8月の3週間のヴァカンスから戻ると、堂々とした芽が出て、うちわのような大きなまぁるい葉っぱが付いていました。 そして昨日の朝、縁がヒラヒラした薄い玉子焼き…

Le Japon à Paris

今日はちょっとジャポンな日だった。 カーテンをしつらえるのに布地屋に行ったら、鯉のぼりの模様の布があった。なかなか斬新な色遣い。息子の部屋のカーテンを作り直すことがあったら、これを選ぼうかしら。 行きつけのスーパーで買い物していたら、胸に大…

Flâneuse de Paris matinal

パリの街歩きはやっぱり楽しい。 客室のカーテンを縫わなくてはならないので、息子を学校に送った足で、布地屋の多い18区まで出掛けた。この頃この界隈に縁がある。 モンマルトル寺院の袂の小高い丘。その坂道には、ありとあらゆる店が所狭しと軒を連ねてい…

Double vie

とても久し振りにサミアに会った。 サミアは、モンマルトル寺院の近くに住んでいた頃の仲間の1人だ。 夕方、モンパルナス駅に近い約束のレストランの前で、雑踏の中、両手で自転車のハンドルを押さえ、白いシャツに身を包んですくっと立っているサミアの姿が…

Papa asiatique

日曜の午後は、息子の友達 L君が遊びに来た。 本当は彼のママンも一緒に来てお茶をする予定だったのが、体調が優れず来れなくなってしまった。土曜に血液検査を受けたところ、ヘモグロビン値が異常に低かったので大きな病院で再検査することになったのだとか…

Montmartre, notre quartier

週末に、昔、夫と私が住んでいたモンマルトルのあたりに観劇に出かけた。 パリの北の方、18区の辺りには、結婚して子供ができてからほとんど足を運んでいなかった。理由は、今住んでいるカルチエとちょうど反対方向であるのと、特に用事がなかったからだ。庶…

Pas grandes choses mais...

1日の終わりに これといった出来事のない今日の日のあれこれ 昨晩、洗濯物を畳みながらラジオを聞いていたら、フランスの風水の第一人者を名乗る女性のトークが流れた。風水といえば、私は日本にちょっとした専門家の素敵な友人がいる。フランス人の風水専門…

La confession

フランスに「秋晴れ」という言葉はないと書いたばかりだけれど、ここのところ晴れの日が続いている。 まぁ、私は晴れ女ですから と、誰にということもなく、恩付けがましく思ってみたりする。でも本当のことだ。 息子の学校の新学期が始まり、夫も仕事に行き…