Ma boîte à bijoux 日々のビジュー

パリでの日々、思ったこと

Entries from 2020-03-01 to 1 month

Une entrée simplissime

我が家の「世にもシンプルな前菜」は、 野菜を切ってお皿に載せるだけ。 素材が良ければ、それだけで立派なご馳走だ。 自家製タプナードは、緑のオリーヴに極上のオリーブオイル、レモン、色を鮮やかにするためにラディッシュの葉っぱなどを何枚か入れて、あ…

Croire ou ne pas croire

学校閉鎖中の月曜日。 息子の歴史の先生から生徒達にメッセージが届いた。教科書の「ユダヤ教の誕生」の章を読んでおくようにとのこと。 私にはイスラエルに住むユダヤ人の友人ナタリーがいる。10年以上前、パリで留学生活を送っていた彼女に出会ったばかり…

Summer time

明日からサマータイム。 つまり、今日と明日の間の一時間が消えてしまう。 明日の朝は、家中の時計の針を一時間進めて回ることになる。同じ場所にいながら、季節によって時差が生じる不思議な仕組み。そんなヨーロッパの夏冬時間制度も、今年でお終いだそう…

L’hivernage printanier

今年もマグノリア(木蓮)が満開だ。 政府の出した2週間の外出制限は、確実にもっと長引くだろうと囁かれている。さしずめ春の冬籠りだ。 この季節に美しい公園や庭園を散歩できないのは残念だけれど、うちにはたっぷり本もある。食糧は時々買いに出ればよい。…

La force de papier

昨晩の外出制限の勧告に重ねて、致し方なく外に出る場合は、如何なる理由であれ「許可書の持参」が義務付けらることになった。 買物でも、体力管理のための運動をするにも、犬の散歩や子供を散歩させるのにも、とにかく、徘徊するお巡りさんに出会ったら許可…

Une petite promenade

息子と公園をふらっと一周さんぽして摘んだ花。 遠目に見ると、まるで枝にポップコーンをたくさん纏っているような満開の細い桜の木があって、しばし見惚れた。何があっても毎年きちんと春はやって来る。 公園の真ん中には鴨のいる池があって、先月はふわふ…

Parfumez-vous les mains

これはアルコール・ドゥ・マント (alcool de menthe)の小瓶。 日本で言うところのハッカ油。 本来は、料理の香り付けや乗り物酔い防止などに使われるようだけれど、アルコール80%なので消毒液の代わりになりそうだ。その上、爽やかなミントの香り。ポケット…

Lavez-vous les mains

Ok, pas de problème. Lavons-nous les mains très régulièrement. Et avec plaisir.サンジェルマンデプレに用事がてら、知る人ぞ知るこじんまりとしたブティックに立ち寄った。 主にフェイスケア用品を扱うブティックだけれど、私のお目当ては香りのよいハ…

Rhododendron

フローリストの店先で石楠花(シャクナゲ)を見かけた。 今年もそんな季節になった。 フランス語の名前は rhododendron ホドダンドゥロンと、まだらっこしい。似ても似つかない dindon (ダンドン/七面鳥) を思わせて、ちょっと笑ってしまう響きだ。 フランスに…

Azuki day

日曜日 ふと、久しぶりにお赤飯を作ってみた。 私流のお赤飯は、小豆を発芽させてから使う。その方が柔らかくて美味しいと個人的に思うから。寒い真冬は発芽に時間がかかり、逆に夏はカビが入りやすいので、暖かくなり始めた今頃がちょうど作りやすい。 台所…

Le jouet en gage

これは、息子が、テレビのラグビー観戦の賭けでパパに負け、いかにも悔しそうに献上したレゴ。 夫のホームタウンのトゥーロンが、息子の生まれたパリに勝ったのだ。 パパが賭けに勝ったら、「レゴの乗り物をあげる」と、パパは頼んでもいないのに自分から言…

Sakura

2月29日。今年はもう桜が咲いている。 その木の下で立ち止って眺めている人がいると思ったら、近所に住む日本人の友人だった。フランスの人達は足も止めずに通り過ぎていく。 風の強い日が続いて、今日も注意報が出ている。せっかく桜がほころんだというのに…