私は晴れ女。
大事な日、要の日はいつも晴れる。
逆に言うと、晴れの日はそれだけで気分が良く、大抵の悩みは忘れられる。まぁもっとも、後者は生きとし生けるものの共通の特徴かも知れないけれど。
朝、息子を1ヶ月ぶりに学校まで送り、帰り道はテイクアウトのカフェオレを啜りながら闊歩する。そう、今日も快晴なのだ。
パリは現在花盛りで、例えば、入道雲のように高くモクモクと茂ったマロニエの木に、白い花が房をたくさん付けて見事だ。桐の花に風情が似ている。
信号待ちしていると、横断歩道を挟んで向かいに、見慣れた白い花をつけたマロニエの木と、珍しく紅い花をつけたマロニエの木が、恋人のように仲睦まじく2本寄り添っていた。雄の木と雌の木かしら?
木と言えば、昨日、夜中まで台所の片付けと息子のランチボックスの下準備をしながらポッドキャストを聞いていたら、中世のヨーロッパでは柳の木は「不審な木」と見做されていたと言う。なんでも、タネらしいものができないとか、実が熟す前に落っこちてしまうとかで、不妊の木とされていたそうだ。柳を煎じて飲むと精力が削がれるなどという迷信もあったとか。
日本でも柳の木の下にはオバケが居ると言われるから、理由は違えど、西洋でも東洋でも怪しまれやすい木であるのが面白いなと思った。
なにはともあれ、青空が爽やかな月曜日。
幸先良い1週間のスタートを切る。