Ma boîte à bijoux 日々のビジュー

パリでの日々、思ったこと

Ma chère petite rose sauvage

野ばらが咲いた。

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J'ai une toute petite rose sauvage dans mon balcon. Juste une. Un cadeau du vent. Ou d'un oiseau. Le monde se renouvelle sans que je m'en soucie. La vie est tellement belle. 

我が家のベランダの無法地帯に、風が種を運んできたらしい。それとも鳥の贈り物かな?小さなトゲをたくさん付けた細い茎がヒョロヒョロと伸びて、その先に一輪だけ、ちっちゃな花を咲かせた。世界はやっぱり美しい。放っておいても、こんなに可憐なものが姿を現すのだから。

 

ここのところ快晴の日が続く。

この国の人たちは、気温が20度も超えると夏だとはしゃいで肌を露出させた格好で外に飛び出す。今週は冬と春を行ったり来たりしたけれど、来週は夏になりそうだ。同じ1日でも寒暖の差が激しいパリだ。1週間もあれば、セーターとサンダルの両方が要り用になる。

 

夫と息子をお日様の元に追い出し、家中の窓という窓を全て開け放って2ヶ月ぶりの大掃除を行った。家具を動かし、隅から隅まで埃を払い、掃除機をかけ、床を磨き、お篭り生活の日々のくすぶりも、風に運ばせて一気に追い出し過去のものとした。ついでに家中の鉢植えもベランダに出して日光浴させ、その後たっぷりと水をやった。気分一新。爽快だ。

一日中家に居ながら結構な運動になったので、夕ご飯の片付けを済ませる頃にはぐったりと疲れた。夫がニュースを付けるまで、世の中が特別な時期にあることもすっかり忘れていた。

 

夜になってようやくソファーに腰を沈め、ハーブティーを片手に、片付いた部屋を眺めながらこれを書いている。いつもより早く眠気が襲ってくるけれど、少し本でも読んでから寝ることにしよう。