南仏にはいくつか独特の食べ物がある。
これはピサラディエの一切れ。今朝、夫が近所のブーランジェリーで買い求めたもの。
タマネギとアンチョビをクタクタに炒めたものをのせた平たいパン。ピザにも少し似ている。見た目はあまりセクシーでははないけれど、これがシンプルでなかなか美味しい。どこにでも売っていそうだけれど、パリでは見かけた事がない。今朝は塩味の効いたプチデジュネだ。
新婚旅行で日本を旅した時、老舗旅館での朝食に焼き魚やイカの刺身が出た時は、布団を頭までかぶって「朝から魚は勘弁してくれ!」と叫んだ夫だったけれど (そして私は一人で食堂の窓から見える海を眺めながら2人分の朝ごはんを頂いたのだけれど)、南仏出身の彼にとって、このピサラディエは朝食に並んでもなんら問題ない様子だ。