Ma boîte à bijoux 日々のビジュー

パリでの日々、思ったこと

La chance que nous avons

今日の覚え書き

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日々の記録はしばらくお休みと決めたのに、結局は3日坊主。少しだけ少しだけ と自分に言い訳。

 

夫が職場を変え、パトロンヌ (上司) が女性になった。どう?指揮を取るのが男性か女性かで、何か違うと感じる事はある?と食事の席で訊くと、まだ日が浅いから分からないとのこと。そこから転じて、男女の職業の向き不向きの話になり、昔の男は戦争に行かなくてはならなかったんだぞ という話になり、戦争経験がないのは相当ラッキーで、でもそんな平和も恐らくずっとは続かないだろう と夫はのたまう。聞き捨てならない。

戦争なんて時代遅れだ。相当ダサい野蛮行為だ。幼い頃、「まだ」戦争なんかしている国があると知った時の驚きは未だに忘れない。いい大人たちが本当にまだそんな事をしているの?と信じられなかった。すっかり過去に葬り去られたものと思っていたのだ。

 

過ぎたる11月11日は第一次世界大戦の休戦記念日で、フランスは祝日だった。その日、参戦経験のあるMaurice Genevoix という作家がパンテオン入りしたようだ。ラジオで氏の作品の一節を耳にする。やるかやられるか、2つにひとつ。そのあまりにも重いトラウマを生涯引きずった作家であったらしい。もし本当に戦争をやめられないのだとしたら、氏のような人達の証言や真摯なメッセージは、一体何のためにあるというのだろう?その願いはどこに消えていくのだろう? 歴史を学ぶ意義は何?

人よ、プルーストのように繊細な文明人たれ と思う。(昨日、ラジオでプルーストが話題にのぼっていたのを聞きながら思った。) 世界はそろそろ女性の長を持つ良い潮時かも知れないな なんて思ったりする。

 

今日の夕空は、上品なピンクのさざ波模様がとてもきれいだった。