Ma boîte à bijoux 日々のビジュー

パリでの日々、思ったこと

Susie Love Love

やっぱり私はこの人が大好き。

 

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スージー・モルゲンステーヌ。

お茶目なピンクのハート型フレームのメガネが似合う人。フランスの児童文学のベストセラー作家。フランスに暮らすアメリカ人。この人の書く本も、英語訛りのフランス語のアクセントも、体の底から湧き出るような明るさも、みんなまとめて好きだ。

先日はテレビ番組に出ていたのを見たけれど、今日はラジオ番組にゲスト出演していたのを耳にした。

アンネ・フランクの日記が愛読書の一つだと言う。

アンネが亡くなったのと同じ年、同じ月に生まれているとかで、生まれ変わりだとさえ思っていると語っていた。なぜ愛読書になったのかと言うと、自分の人生に悲劇という要素が全くもって欠けていたので、どこかで補う必要があったのだと話す。面白い。そして、アンネに非常に強い親近感を覚えるのだと。

本当に生まれ変わりなのかも知れないと思う。そうであったらいいなと。物書きが上手だった早世のアンネの魂が、悲運を前世で使い果たして、今度は底抜けに明るいスージーに転身してめでたく児童作家として成功しているのだとしたらいいな と思う。

 

大好きなものがたくさんあるフランスで、あまり好きでないのはフレンチスタイルの学校システムだと言う。まったく同感。こちらの学校はやたら真面目にしかめっ面をしている。レベルの高い学校などは特に、生徒を貶めることで、跳ね返りの力を利用して成績を上げさせようとしたりする。本来、学校生活も含めて、人生で目指すところは Have fun なのではないか という結論で締めていた。まったく同感。

 

愛する旦那さまは既に他界していて、現在はご高齢にも関わらず恋人がいるらしい。そんなところも粋で素敵だ。チャーミングなおばあちゃまだ。

カップルに関しては、結婚しても常に一緒に居るのではなく、気が向いた時に食事したり旅行したり、ルーチンにならない関係を保つのがベストだと思うとコメントしていた。まさに、私や、仲良し3人組のキャロリーヌやユキさんが理想とするカップル像と一致する。世の中はこれから、だんだんそういう形の男女関係が増えてゆくかも知れないなと思った。

距離のない人間にきちんとリスペクトを持つのはなかなか難しい。それに、空間のみならず、長い長い時間までずっと一緒に過ごすとなると、更に難しい。別々の家に暮らすとか、同じ屋根の下で暮らすのなら女性も男性もそれぞれの部屋を持つとか、相手を意識し続けるためには、相手が居ない時間か空間が要素として必要なんだと思う。

 

そんなこんなを思っているうちにラジオ番組は終わって、キッチンはしっかり片付いた。昼間から夜まで息子とソニアと彼女の子供達とで遊園地に行っていたから、遅い夕食を済ませて家事が終わったのは夜中近く。ラジオは夜の台所の友だ。