Ma boîte à bijoux 日々のビジュー

パリでの日々、思ったこと

Chers voisins

私にとってカフェは、自分で淹れるのではなく、誰かに淹れてもらうもの。

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そしてフォアグラは、自分で用意するのではなく、毎年末にお隣さんのイザベル&ベルトラン宅でご馳走になるのがすっかり恒例となった。

 

ブラジル暮らしの経験のある2人のアパルトマンは、グレーが基調のシックな内装に、エキゾチックな南国の木のオブジェがそこここに配されて、センスがよく居心地が良い。今年もキャンドルをたくさん灯して迎えてくれた。

 

甘くて茶色いパンデピスに、ケーキサーバーで取り分けた艶かしい肌色のフォアグラをのせて、まったり黄金色の甘口ワインと一緒に頂く。フォアグラの上に sel de fleur をパラッとひとかけするのがイザベル風。甘い、しょっぱい、甘い のハーモニー。

 

極寒の日に、コートも羽織らず、バッグも持たず、数秒で友人に会いに行けることの幸せ。

締めはいつも「帰りは道はくれぐれも気をつけてね」と、玄関で冗談を言って目配せする2人に見送ってもらうのが常だ。

 

古いアパルトマンだけれど、そこに住むお隣さんたちは愛すべくチャーミングは人達ばかりだ。