南仏に向かうTGVの車窓より。
冬休みのヴァカンスが始まった。
毎年のように、ノエルのプレゼントでパンパンのトランクを引っ張って電車に乗り込んだ。
それにしてもフランスという国は、日本に比べて土地の起伏が少なくとにかくだだっ広い。列車が猛スピードで走れど走れど、あまり代わり映えのない田んぼや畑や原っぱや牧場がなだらかに延々と続く。時々遠くに牛や羊を見かけるけれど、車はちらほら目に入っても、人の気配はほとんど無い。一体誰が畑を耕しているのかしら？と不思議に思うほど。
雑木林のある田園風景は、ちょっとコローの絵画のようだ。
