かたく泡立てたメレンゲのような雲が浮かぶ夏日。
夕刻に近所に散歩に出ると、必ずと言ってもいいほど知っている誰かに会う。
お篭り生活の反動と、爽やかに晴れた夏日であるので、太陽が少し和らいだ時間帯に皆んなこぞって外に飛び出すのだ。この界隈に住み始めて7年目に入るけれど、気が付けば顔見知りが随分増えたものだ。半分は、当初まだ小さかった息子のお陰だけれど。
公園は相変わらず閉鎖されているし、メトロやバスを敬遠して誰も遠くに行かないので、必然的に近所の広場などが賑わう。引き続きテレワークしている人が多いので、通常時はなかなか顔を合わせなかった知り合いとバッタリ会うことも多い。
約束なんか取り付けなくても、ふらっと外に出ればお喋りの相手が見つかるのはシュエットな (ステキな) ことだ。自分の住む界隈が、期間限定の小さなヴィラージュ ( 村 ) にでもなったかのよう。
だから、今日もこれから散歩に行ってきます。