Ma boîte à bijoux 日々のビジュー

パリでの日々、思ったこと

Pourquoi

昨日と今日はイースター (復活祭) の祝日。

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キリストの再生を祝う、クリスチャンにとっては一年で最も大切な祭典だ。

 

ラジオを点けると、昨日の深夜に、パリのとある教会で、政府からあらゆる集会の禁止令が出ているにも関わらず、とあるミサが行われたという報道が世間を騒がせていた。

 

ミサを行ったのは、極端に敬虔な (言うなれば過激派の ? ) 少数派のクリスチャン集団 (les intégristes) 。法令に反してまで集会を決行した彼らの言い分は、「現状のような惨事は神の何らかのメッセージに違いなく、それを鎮められるのはやはり神しかいない」ということだ。なるほど。

 

日々、世の中から発せられる報道を聞いていて思う。私達人間は、何であれ物事に意味 (le sens)を探そうとする生き物なのだなと。

パンデミック騒動の渦中にある私達は、どうしてこんな事になったのか、なぜ今なのか、この異変が何を意味するのか?を常に問う。

この「なぜ?」の問いは、 Comment ? ( How ?) の場合もあるけれど、多くの人は同時に Pourquoi ? ( Why ? ) を問う。世の中の現象を前に、その仕組みだけではなく「意味」を探してしまうのは、この世が何かしらの意図でもって動いていると無意識に感じているからではないかしら。その「何かしらの意図」を神様と呼ぶ人もあり、呼ばない人もあり。

我思う、故に我なり。

Je pense, donc je suis

 

我が家では、息子の本棚にあったマーガレット・ワイズ・ブラウンの美しい絵本を出して居間に飾ってみた。写真はその表紙の絵。