Ma boîte à bijoux 日々のビジュー

パリでの日々、思ったこと

L’élection américaine e.t.c.

遠いフランスの地よりアメリカ大統領選を見守る昨今だ。


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患者数の再急増だ外出制限だ、ただえさえ暗雲の立ち込める今日であるのに、そこに追い討ちを掛けてテロ事件が絶えず、二重の警戒態勢でガチガチに肩の凝っているフランスだ。健康問題よりも、むしろ後者の緊張で空気がピリピリしている。それに比べて、他国の大統領選騒ぎは野次馬的なノリで遠目に眺められるので、娯楽的というか、こちらの人々にとって格好の空気孔となっている。少なくとも人が命を落とす心配はないのだから。

 

政治に暗い私だけれど、個人的には現アメリカ大統領のトランプ氏のファンではないどころか、この人が君臨しているうちは彼の地に旅行する気がしないと言っても過言ではないくらいだ。どうしてこういう人がトップに登り着くのかしらと、ずっと不思議でならなかった。けれども、政界のインテリ達がこぞって信仰する「サイエンス」なるものを一蹴し、自らの「直感」に従って強引に事を進めようとする氏の姿に頼もしいリーダー性を見る支持層の気持ちも、同感はせずとも、最近ようやく想像できるようになってきた。先の見通しが利かないカオスの中、良かれ悪しかれ人の言葉に耳を貸さない態度に首尾一貫を感じる人達だって居るのだろう。

周囲がなんと意見しようとも、自分のお腹の底から湧く第六感に従って舵を取るリーダー。それが男性ではなく女性だったら、きっともっとずっと面白かったのにな と思う。

 

何はともあれ、せめぎ合いが続きなかなか結果の出ない選挙結果を前に、2人の候補者が罵り合い、非難のコメントを飛ばし合う様子は、まるでお互いの顔にトマトやパイを投げ合っているようで、お粗末ながらもまだ平和だ。

 

今日は快晴。息子は今朝も学校に行った。夫は部屋でテレトラバイユ (テレワーク)。大きな音をたてられないので、掃除機を使う代わりに今朝はホウキで掃除をしよう。

我が家の物置の壁には、長くて大きくて丈夫なホウキがぶら下がっている。フランスに住み始めた当初、金物屋で見つけて購入したものだ。サイズといい容姿といい、まさにヨーロッパの魔女の登場するお話に出てくるそれで、当時軽い感動さえ覚えた。それにしても、どうして魔女達はホウキなんかに乗るんだろう?