Ma boîte à bijoux 日々のビジュー

パリでの日々、思ったこと

Palais Royal

用事があってパレ・ロワイヤルに出た。

 

f:id:Mihoy:20210324085622j:image

 

久々によく晴れて、うららか。空は真っ青。素晴らしく良いお天気。

パレ・ロワイヤルの中庭は、日光浴する人、昼食をとる人、本を読む人、犬の散歩をする人、ジョギングする人、ひと、ひと、ひと。

春の生命力は植物ばかりではない。人も同じ。ロックダウンはどこへやら。北風と太陽の話を思い出す。

噴水の水がキラキラ。紅い木蓮は豪華に開花。

まったく、よく晴れた春の日ほど美しい世界はないと思う。

ベンチに座ってしばらくその眩しい世の中を眺めた。

 

今朝は朗報が一つあった。心配事が一つ去り、ホッと胸を撫で下ろす。

 

いつからだろう。最近、明らかに気の向きが変わったなと感じる。わたし個人に限ったことではなく、もっと全体的に。

何がどう変わったのか上手く説明が付かないけれど、はじめてのロックダウンを経験した一年前と、それから暫く続いたある状態が、ふとこの頃になって変化したように思う。来るべき次の段階を迎えたのかも知れない。

それは特に良いとも悪いとも言えないような空気の変化で、いつからか何かが明らかに違う。先が見えない状態が日常化してしまったのか、みんなの raz le bol (ウンザリ) がマックスに達したのか、それとも実は新しい何かに向かおうとしているのか、自分が感じているものが何であるのかまだ見極めが付かない。そして、まだ慣れないものというのはどことなく居心地が悪い。しっくりしない。これは何だろう?

 

それでも、今日のようなうららかな日のお日様は、優しく「だいじょうぶ」とでも言っているように、冬の穴蔵から出てきた私たちの体を温めてくれる。何があっても何とかなるさ。ちゃんと地球に乗っかっている限り、きっと生命は続く。繋がる。生きているというのは常に変化するということだ。冬の後にはまた春がやって来る。私がジタバタしてもしなくても。

春風が優しく心地よい一日。