パリに戻ると、急に時間がなくなるのは何故だろう。
私にとってパリは日常生活の場で、南仏はヴァカンスの場所だから、単にその違いかな?普段、田舎で生活している人は、逆に観光で都会に来ると時間がゆっくりになるのかな?
ヴァカンス終了後、仕事や学校が再開すると時間の拘束が戻ってくるのは事実だけれど、時間の速度が変わる原因は他にもあるような気がする。
思うに、スペースが狭いと、それに比例するように時間もタイトになるのではないかしら。日本人が時間に几帳面なのは、所有する空間が限られているからかも知れないと思う。
それと同様に、同じフランスという国でも、都会と田舎では土地の広さがまるで違うのに合わせて、時間も、その川幅が変わるように感じられる。
とにかく、パリに帰った途端に、1日の時間は不思議なほどあっという間に過ぎる。雑事でなにやら忙しい。どうやら雑事というのは周囲の物の多さに比例するようだ。なにしろ昼間の時間では足りないので、ヴァカンスの間忘れていた私の夜更かし生活がまた戻ってきてしまった。
どんどん流れ去ろうとする都会の時間に「待った」をかけるために、時々田舎に行きたくなるんだろうな。
今は、来る9月に向けて徐々にアクセルを踏み込んでいるところ。どこに居ても、自分のテンポを維持したいものだけれど。