我が家はオリーブオイルを飲むように消費する。
例えば、1Lの瓶なんて一週間くらいで空になる。
昨日、近所で珍しく獅子唐を手に入れたので、どう料理しようかちょっと思案して、結局、得意のオーブングリルにすることにした。
オーブン料理の楽しみは、中に仕舞って再び出すと出来上がっているという仕組みが、料理というよりなんだか手品に似ているところ。
ざく切りの茄子と獅子唐にオリーブオイルをたっぷりかけて、オーブンに仕舞う。子供達にサンオイルをしっかりと塗ってやって、「さあ、行っておいで!」と、ビーチに送り出すような具合。
ちょうどよく焦げ目が付いたところで取り出して、微塵切りのトマトにクラッシャーで潰したたっぷりのニンニクと塩と再登場のオリーブオイルをふりかけたものを和えてみた。焼き野菜と生野菜のハーフ・アンド・ハーフは、箸の進むこと進むこと。
この頃、生のニンニクを使うパンチの効いた料理が至極気に入っている。茄子と獅子唐のグリルは、2日分作ったつもりなのに一晩で完食してしまった。大きなサラダボールが空っぽになってもまだ未練があり、口の周りをペロリ。明日またあの店に行ったら、まだ獅子唐は置いてあるかしら?などと考えたりしている。
夏の終わりは茄子ばかり食べている。意識せずとも、「体が所望する」といった感じ。どうやら今年はイチジクが小ぶりで収穫が少ないようなので、余計に、色かたちの似た茄子に手が伸びるようだ。
パリはここのところ晴れの日が続く。
黄色い野菜に移行する前に、もうしばらく紫を堪能させてもらおう。