Ma boîte à bijoux 日々のビジュー

パリでの日々、思ったこと

Allô ?

珍しく朝方に友人キャロリーヌから電話があった。

 

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相談事の電話だった。

どうやら最近、気が動転するような出来事があったようだ。

コロナに罹ったことは既に伝えてあったので、礼儀正しくこちらの容態をしっかり伺った後、彼女の口からは、どっと洪水のように言葉が溢れ出た。ちゃんと息をする暇があるのだろうか?と心配になるほど、堰を切ったようになって止まらない。我ながら、フランス語を受け止める耳も、以前に比べてずいぶん鍛えられたものだと客観的に思いながら話を聞いた。逆に言うと、そうでもなかったら、とても彼女の動揺に対応してあげられなかっただろう。頼りにされるのは嬉しいことだ。

 

逆に私に悩み事があった時、電話をしたら「いつでもおいで」と言われ、「今すぐでも?」と聞くと「もちろん!」と答えるので、すぐさまジャケットを引っかけて飛び出し、彼女のドアを叩いたこともあった。頼りになる友がいるのはありがたい。そして、外国語の上達には、その国の恋人を作るよりも、コピンヌ (女友達) を作った方がずっと早道だ というのが私の持論である。

 

電話の向こうの彼女の話を聞きながら、仲の良い友達というのは、ティーカップのソーサーのようなものだな と、ふと思った。胸一杯になって溢れそうな時には、側に居て受け止めてあげるのだ。

 

今日の午後、パリは気温が20度近くにまで跳ね上がるそうだ。もうそろそろコートをドライクリーニングに出そうかな。

いよいよ百花繚乱の美しい季節。表は眩しく、生命力に満ちている。