土曜に引き続き、日曜も夫の料理。
日本ではあまり見かけないけれど、フランスで比較的ポピュラーな野菜の一つに、セロリの根がある。
薄緑色のキメの荒い肌に所々デキモノ(?)があり、映画スターウォーズに出てくるエイリアンの頭を思わせる容姿の、ゴツゴツした大きな球形の根菜だ。その大きさと、あまり可愛げのない姿につい敬遠していたけれど、ひとたび調理すると独特の優しい香りがクセになりそうな野菜である。じゃがいもと一緒にピューレにしても美味しい。
そのセロリの根っこをダイス状に切って茹で、フランボワーズヴィネガーでマリネした赤玉ねぎと、ほぐした蟹肉を交互に重ねた一品は、味もよく見た目もキュート。
先端をぶつ切りにしたような太っちょの指をしていて、どちらかと言うと見た目も性格も無骨なタイプの夫の手から、こんな可愛らしい一品が生まれるとは思っても見なかった。その事を褒めると、インターネットのレシピを一寸も違わず文字通り遂行したまで、と返ってきた。
そう、料理に見かけはとても大切。そして、料理のコツを掴むには、度々作ることが大切。夫のこの一品は、称賛を受けてから2度作っている。次回来客があれば披露して、更なる称賛を受けることだろう。褒めてくれる人の存在(来客)は料理を上達させる。
料理はコミュニケーションツールそのものなのだ。